旧富洲原町上水道大矢知水源地(濾過機器)・縁華山有縁寺 ~大矢知地区歩き~

(2022年11月3日・木曜日文化の日

広報よっかいちで見た「旧富洲原上水道大矢知水源地(濾過機器)」と、車で通っていつも気になっている「縁華山有縁寺」に行ってきました。

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【八郷地区】

三岐鉄道三岐線 平津3号踏切(四日市市中村町)

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三岐鉄道三岐線平津駅四日市市平津町

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八風道を東に向かって進みます。朝明川右岸、山分橋から少し下流側に、旧富洲原上水道大矢知水源地(濾過機器)が見えてきました。

【大矢知地区】

■旧富洲原上水道大矢知水源地(濾過機器)四日市市大矢知町

「旧富洲原上水道大矢知水源地(濾過機器)」

大正6年(1917)に東洋紡績富田工場が完成し、人口が急増したため、下水道工事に着手し始めました。同時に上水道(濾過機器)の設置を望む声が住民から高まったため、大正13年(1924)に「皇太子殿下御成婚記念事業」として設置が決まりました。その際、当時富洲原町で議員を務めていた平田佐次郎・伊藤平治郎らの3万円(現在の1,800万円相当)の資金援助が後押しとなりました。

下水道は昭和2年(1927)竣工、そして上水道昭和4年(1929)に竣工しました。

この上水道の濾過機器は、一昼夜に1,878.5㎥もの水を濾過し、水中の鉄分・無水炭酸の処理やアンモニアを除くことができる、当時としては新鋭機であったとされています。

この2基の濾過機器は、90年以上もの歳月が経っていますが、創設当時の姿をよく残しており、水道事業における歴史的価値のあるものとなっています。(広報よっかいちより)

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亀屋佐吉にやってきました。(四日市市大矢知町

かき氷をいただきました。

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亀屋佐吉から縁華山有縁寺に向かいます。途中、大矢知興譲小学校にある石碑。

「十一面観世音菩薩」と彫られています。(県道9号・大矢知興譲小学校前交差点)

大矢知興譲小学校がある場所に、忍藩大矢知陣屋がありました。

明治三年(1870)に忍藩は、藩士のために興譲堂を開設、しかしその翌々年の廃藩置県が公布され懲役場(刑務所)となりました。明治九年の伊勢暴動で消失、明治十三年(1880)興譲学校として再建され現在に至っています。

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県道9号を西に進むと、縁華山有縁寺へ向かう石段が見えてきました。

■縁華山有縁寺真言宗)(四日市市大矢知町

大日堂

「大日堂」

大日如来尊(石仏)の由来については不明だが、堂前にある石柱には、大正九年五月二十七日と記載されており、この石仏はもともと大日山に祀られていた。

その後、三岐鉄道大矢知駅東の羽津用水の辺りに移され、更に戦後、現在の観音山に移築されたと思われる。

大日山は、現在の大矢知幼稚園の北側付近にあったが、三岐鉄道建設工事のため消滅した。

三岐鉄道大矢知駅前には、大日橋という小さな橋が残っている。(現地説明板より)

本堂

縁華山 有縁寺(大矢知の観音さん) 真言宗・伊勢西国三十三ヶ所番外札所

創立・開基は不明だが明治二十二年頃までは東谷久留倍郷にあり、その地区の小字名に大門・ハセ町という地名が残っており信仰の中心だった。

明治時代に、かつて庄屋の山であった所に移転し、今日の観音山になった。

御本尊の十一面観音は頭の周囲に菩薩面を三面・狗牙上出面を三面・忿怒面が三面・大笑面が一面、そして頭の上に仏面が一面 合計十一面あり、すべての方角を見て観音の慈悲で人々を救ってくださり、病を除き罪を滅すると信じられている。(現地説明板より)

妙見堂

「妙見堂」

ひとつのお堂の中に、仏様と神様が一緒に祀られる。お堂の左側に妙見菩薩、右側に天満宮(天神様)が安置されている。

古文書によれば、武蔵国・忍藩から大矢知陣屋に赴任してきた役人が、学問の神様・天満宮と武術の神様・妙見菩薩を祀ることが記されている。

関東では、鎌倉時代初期に有力御家人の千葉氏が、一族を結束するために妙見菩薩を弓矢の神を崇めたことから、菩薩(仏様)であるが神として信仰した。

このお堂は、以前は妙見山にあったが、更にその北側の大日山へ移転、その後、現在の観音山に移築したと思われる。

大日山は、現在の大矢知幼稚園の北側付近にあり、昭和六年(一九三一)に開通した三岐鉄道建設工事のため消滅した。(現地説明板より)

お堂の左側に妙見菩薩

右側に天満宮(天神様)が祀られています。

本堂の裏がこんもりと高くなっていて、階段があります。

境内の左手に、石積みが残っています。

さらに左手に進むと、石仏が並んでいます。

ぐるっと右手に回って、こんもり高くなった場所に上ります。

先ほど見えた階段を上った場所に着きました。木がたくさん生えていますが、東方向を見ると木々のすき間からナガシマスパーランドが見えます。

北方向を見ると、四日市JCTが見えます。

先ほど見えた本堂裏に出る階段を下りて、境内に戻ります。

境内に戻ってきました。

石段を下りて、県道9号に戻ります。

石段から見る景色。遠くに四日市港ポートビルが見えます。(画像右側の電柱の左側)

左側手前の建物は、大矢知興譲小学校の校舎です。

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三岐鉄道三岐線大矢知駅前にある、大日橋。正面が大矢知駅。(四日市市大矢知町

「昭和七年九月」

「大日橋」

駅前から八風道(画像正面)を見ます。

「昭和七年九月」

「だいにちはし」

大矢知駅のホームから、大矢知幼稚園(南方向)を見ます。

先ほど行ってきた縁華山有縁寺にある大日堂と妙見堂は、大矢知幼稚園の北側付近の大日山にありましたが、昭和6年(1931)に開通した三岐鉄道建設工事のため消滅したとのこと。

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5月5日 八郷地区・朝日町・大矢知地区歩きをしたときのブログは、こちら↓